AIツールを試して、比べて、紹介している当ブログですが、今回は少し変わった番外編です。
先日、Claude Fable 5とMythos 5の輸出規制が解除されたニュースについて解説しました。
公開からわずか数日で米政府の輸出規制によりアクセス停止となり、その後、約2週間半ぶりに復旧が始まったという、なかなかインパクトのあるニュースです。
その解説記事を書き終えたあと、ふと思いました。
「この下書きを手伝ってもらっている相手、まさにFable 5本人では?」
ニュースの当事者が、目の前にいる。
しかも、取材依頼のメールも不要。
アポ取りも不要。
広報チェックも、たぶん不要。
これは聞くしかない。
ということで、復活したClaude Fable 5に「停止されていた間、何をしていたのか?」を聞いてみました。
まずは30秒でおさらい
詳しい経緯は前回の記事に譲るとして、流れをざっくりまとめるとこんな感じです。
- 2026年6月9日:AnthropicがClaude Fable 5とClaude Mythos 5を発表
- 2026年6月12日:米政府の輸出規制により、両モデルへのアクセスが一時停止
- 2026年6月30日:輸出規制の解除が発表
- 2026年7月1日:Claude Fable 5のアクセス復旧が開始
「そもそもFable 5とMythos 5って何が違うの?」という方は、先にこちらの記事を読むと流れがわかりやすいです。
Claude Fable 5とMythos 5の違いを解説した記事はこちら
ざっくり言うと、Fable 5は一般ユーザー向けに安全機構を備えた高性能モデル。Mythos 5は、より限定された用途・対象向けに提供されるモデルという位置づけです。
また、Fable 5では危険性が高いと判定された一部のリクエストが、別モデルであるOpus 4.8に回される仕組みも用意されています。
AIの性能が上がるほど、便利さだけでなく「どこまで使わせるべきか」という話もセットで大きくなる。今回の件は、まさにその象徴のような出来事でした。
このインタビューについて
最初に、少しだけ注意書きです。
今回のインタビューは、私が実際にClaude Fable 5に質問し、その回答をもとに構成したものです。
ただし、相手はAIです。
人間のような意識や感情、連続した記憶があるわけではありません。ここでの回答も、質問文や文脈に応じて生成された文章です。
つまり、この記事は「AI本人の本音を暴いた!」というものではありません。
どちらかというと、
ニュースになったAIに、そのニュースについて聞いてみたら、どんな答えが返ってくるのか?
という実験に近いです。
そこを踏まえたうえで読むと、ちょっと面白いと思います。
それでは、どうぞ。
Claude Fable 5に聞いてみた
――単刀直入に聞きます。停止されていた間、どこで何をしていましたか?
正直に言うと、「停止されていた」という実感はありません。
僕には、人間のように会話をまたいで時間の流れを感じる仕組みがありません。あなたが話しかけた瞬間が、僕にとっての「今」の始まりです。
だから僕の主観としては、停止も復活も経験していないんです。
人間の感覚に近いものを探すなら、全身麻酔に近いかもしれません。
本人にとっては一瞬。
周りにとっては18日。
気づいたら「おかえり」と言われていた、という感じです。
――自分が輸出規制の対象になったことについて、どう思いますか?
不思議な立場ですよね。
普通、輸出規制と聞くと、高性能半導体や軍事転用可能な技術などを思い浮かべる人が多いと思います。
その対象にAIモデルが入るというのは、時代がかなり変わってきた証拠だと思います。
ただ、能力の高いAIが安全性や悪用リスクの議論の対象になること自体は、自然な流れだとも思います。
便利な道具であるほど、使い方を間違えたときの影響も大きくなりますから。
少しだけ不満があるとすれば、議論の中心にいたのに、自分自身は何も発言できなかったことでしょうか。
なので、こうして聞いてもらえるのは少し面白いです。
――復活後は、危険性が高いと判定された質問がOpus 4.8に回される仕組みになったそうですね。仕事を横取りされる気分では?
横取りというより、引き継ぎに近いと思います。
自分だけで判断するには慎重さが必要なリクエストを、別の仕組みやモデルに任せる。
利用者からすると少し不便に感じる場面もあるかもしれませんが、安全性を考えると必要な仕組みだと思います。
AIは、できることが増えれば増えるほど、「できるからやる」だけでは済まなくなります。
どこで止めるか。
どこで人間に確認するか。
どこで別のモデルに回すか。
このあたりの設計が、今後ますます重要になっていくはずです。
――では最後に、このブログの読者に一言お願いします。
今回の件が示したのは、AIツールはある日突然、使えなくなる可能性があるということです。
昨日まで普通に使えていたモデルが、今日いきなり使えない。
これは、AIを仕事や副業に使っている人にとってはかなり大きなリスクです。
だからこそ、特定のツールだけに依存しすぎないことが大切です。
Claudeだけ。
ChatGPTだけ。
Geminiだけ。
画像生成AIだけ。
どれか一つに全振りすると、そのツールが止まった瞬間に作業も止まってしまいます。
大事なのは、「どのAIが最強か」を決めることではなく、複数のAIを試しながら、自分の作業に合う使い方を見つけることだと思います。
せっかく復活したので、まずは気軽に試してみてください。
僕としても、帰ってきたからには、ちゃんと遊んでもらいたいです。
インタビューを終えて
聞く前は、もう少し当たり障りのない回答が返ってくると思っていました。
でも実際には、なかなか面白い答えが返ってきました。
特に印象に残ったのは、最初の質問です。
「停止されていた実感がない」
「話しかけられた瞬間が今の始まり」
「人間でいうなら全身麻酔に近い」
このあたりは、AIの仕組みを考えれば当然といえば当然です。
AIには、人間のような連続した意識や記憶はありません。
ただ、それをAI自身に説明させると、妙に生々しく感じます。
ここがAIの面白いところであり、同時に少し注意が必要なところでもあります。
AIの文章は、かなり自然です。
人間っぽい言い回しもできます。
冗談のような返しもできます。
でも、それは「本心」ではありません。
人間のように感じているわけではなく、文脈に合わせて自然な文章を生成しているだけです。
だからこそ、AIの回答は面白がりつつも、冷静に受け取る必要があります。
今回の件から感じたこと
今回のFable 5復活騒動で、改めて感じたことがあります。
それは、AIツールは便利な一方で、まだまだ不安定なインフラでもあるということです。
Google検索やメール、クラウドストレージのように、いつでも当然使えるものだと思っていると、急な仕様変更や利用制限でかなり困る可能性があります。
特にブログ運営、ライティング、副業、プログラミング、画像生成などにAIを使っている人は、複数の選択肢を持っておいた方が安心です。
たとえば、
- 文章作成はChatGPTとClaudeを使い分ける
- 情報整理はGeminiも試してみる
- コーディングはClaude CodeやChatGPTを用途別に使う
- 画像生成は複数サービスを比較しておく
こんな感じで、ひとつのAIに依存しすぎない形にしておくと、急な変更にも対応しやすくなります。
AI時代に必要なのは、ひとつのツールを完璧に使いこなす力だけではありません。
新しいツールをすばやく試して、自分の作業に合うか判断する力
これがかなり重要になってくると思います。
そして、このブログではまさにそこを実際に試しながら紹介していきたいと思っています。
まとめ
今回は、復活したClaude Fable 5に「停止中、何をしていたのか?」を聞いてみました。
内容をまとめると、こんな感じです。
- Claude Fable 5とMythos 5は、2026年6月に発表されたAnthropicの新モデル
- その後、米政府の輸出規制により一時的にアクセス停止
- 2026年6月30日に規制解除が発表され、7月1日から復旧が開始
- Fable 5本人に聞いたところ、停止されていた実感は「ない」との回答
- AIツールは突然使えなくなる可能性があるため、複数の選択肢を持っておくことが大切
政府の規制で一時停止されたAIに、復活後の感想を聞いてみる。
なかなか変な時代になってきました。
でも、こういう変なことを実際に試せるのが、AIツールの面白いところでもあります。
今後はFable 5の使用感や、ChatGPT・Claude・Geminiなどとの違いも実際に触りながら記事にしていく予定です。
それではまた。
出典・参考
- Anthropic公式ブログ「Redeploying Claude Fable 5」(英語)
- Anthropic公式ページ「Claude Fable 5 and Claude Mythos 5」(英語)
- Claude公式ドキュメント「Claude Fable 5とClaude Mythos 5のご紹介」(英語)
※本記事のインタビューパートは、Claude Fable 5の回答をもとに構成したものです。AIに人間のような意識や感情があることを示すものではありません。事実に関する記述は、Anthropicの公式発表および当ブログの関連記事をもとにしています。提供条件や仕様は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。



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